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2021年1月26日火曜日

ココナツ村のちいさな学校<続編> (第18期)

 <←前編はこちら

前回、お伝えしたココナツ村で始まった小さな学校の子ども達のために、食事と文具を届けさせて頂きました。

協力して欲しいから写真を送ったのではない!」と、現地のタンさんには、かなり拒否されたのですが(笑)、長~いおつきあいでそこは重々承知しております。

子ども達のためにさせて頂きたいという事を理解してもらい、お金を送らせてもらいました。その資金は、文具や衣類、毎日の食事代にして頂く事になりました。

子ども達は20人いて、お米は、3日で1俵なくなるそうで、村も大変な状態ですから相当大変だと思います。それでも何とかしないと村にも国にも将来がない、と頑張っている村のタンさん達を応援させてもらえて嬉しい限りです。

昨年、日本での研修にあんこ君と共に3ヶ月滞在していた"てちょう君(カウン・テッ・チョーという名前なので…)”も村にいますので、何とかお願いして写真も撮らせてもらえました!

てちょう君!!


前回の報告では、白ご飯だけでしたが、豆が入ったり!ちょっと色が付いた?ご飯や、焼きそばも!!!


てちょう君が書いてくれたのかな、「おはいようごさいます…」と「ありがとうごさいます」…、次はN4合格目指して頑張れ~~。

今は20人の子ども達が来て、朝ご飯を食べさせ、勉強をしているようです。タンさんはミャンマー人としてどう生きるべきか、そこが厳し~い方なので、そのお手本をしっかり背中でみせてくれている事だと思います。

都市閉鎖であっという間に15-20年前の状態に戻ってしまったようだという話を前回もお伝えしましたが、唯一異なるのは、こうして数日あれば何とかお金を送る事ができ、写真を撮ってデーターを送ってもらうことができるようになった事です。

かつては、日本に文章ひとつ、写真ひとつ送るのに、何日もかかりました。遠くの街に1軒、2軒、インターネット屋さんがあり、いわゆるネットカフェ…ですけれども(日本のそれとは大きく異なることは言うまでもないとは思いますが…)部屋に1台か2台のPCが置かれていて、賢そうな子があの手この手で送信してくれていたのを思い出します。

間に入る通訳の人もチンプンカンプンで苦労してましたが、今は毎晩のように現地にネット電話もでき、直接綿密に打ち合わせたり、やり方を教えたりしつつ、人とのつながりを強化することもできています。

今、海外送金はこれまでの銀行送金ではなく、Remitというサービスを使って簡単で早く安く送金ができ、相手が口座を持っている必要もない、という国際送金方法があります。
送る側と受け取る側の二国間間で、両替の必要もないんですね。(銀行送金はこれもあるため手数料が高い…)

今は銀行がRemitをやっているほど普及してます。昔の闇銀行?と同じ?仕組みだと思うのですが…。
ようは、こちらに送りたい人がいて、間に入る人”A”さんがお金を受け取り、実際に送ることなく、現地に住んでる"A”さんの仲間の"B"さんが相手にお金を渡してくれる、というようなものではないかと理解してます。

ミャンマーでは普通に昔から存在していたような"サービス"です(違法で捕まる!といいつつ内緒でやっている人はたくさんいました)。➡たぶん届もなく間で多少のお金を取るからだと思うのですが…、そういう正規の許可や税制も無いに等しかったですからね。

苦労しているところは、人と人のネットワーク・協力体制がすごいですね。人助けも人助けと思わずできるところが素晴らしい。時を経てそれが商用サービスとなって表れてくるのですが…。
色々規制や法律や税制を整え、誰かがコントロールする下でなければ通用しない世界と、そうでない世界…。
社会の仕組みに縛られて酷い!と言ったって、その社会の恩恵も受けながら便利な生活ができている事も事実。どちらも否定はできません。両方を兼ね備えた国が日本でありたいものです。

ココナツ村のようなミャンマーの昔ながらの村生活をおくる人々は、愚痴を言って社会のせいにして何もしない、という事はしません。
特に大人たちは、「近年の民主化によってグローバリズムがどんなものか、たった数年でも味わえた、得るものより失うものが大きい事が分かってよかった」、と口をそろえます。

…そう言うからには、何とかして次の子ども達のために頑張ろう、という想いが、この小さな学校に現れているのだろうと思っています。

2021年1月20日水曜日

ココナツ村のちいさな学校(第18期)

武漢ウィルスにより全世界が影響を受けている中、日本の社会も困難が続いています。世界中で次々と混乱が起きてもおり、不安に不安を重ねられ、日本もさらに厳しさを増していくことが予測されています。

昨年末から今年にかけて、アメリカの仲間と話すことがある度に、ミャンマーに一緒に行った時の事を想い出して、と伝えています。当時、5人以上集まってはいけないとか、常に秘密警察やスパイが近くにいるとか、言いたいことも言えない…。お店に食べ物が売ってないとかトイレットペーパーがないとか…。

そんな中で私達は何を見たでしょうか。穏やかで笑顔を絶やさず、自然に助け合いをしながら強く生きる人々の姿でした。

何のためという理由ではなく、純粋に勉強がしたい、仕事がしたい、奉仕がしたいという人々。理不尽なことが次々に起こる中、たくましく生きようとし、人の役に立とうとする姿でした。

日本では、緊急事態宣言をしても動くところは動いています。日々の生活も今のところはすぐに食べる事も出来ない状況でもありません。国の補助もあります。文句を言いたいこともありますが、力のない国はあっという間に10年、15年前に前戻りです。緊急となれば強制的に閉ざされ選択肢はありません。

状況は更に酷いかもしれません。子ども達は学校やお寺に行くことさえもできないのですから。先進国ならマスクをつけたりシールドやパネル、更にはネットで学習も可能でしょう。

20年前、初めてミャンマーを訪れた頃は、本当に何もありませんでした。しかし、人々が穏やかに笑顔でいられたのはお寺があり、みんなが学校に行け、物々交換もあったからだと思います。

しかし、それさえもできなくなったら途上国はどうなってしまうのでしょうか。物流も止まり、送っても都市部から田舎まで運ぶことも非常に困難で、私達が行くこともできないのです。あんこ君は来ることができたのも、行く先が日本だったからです。こちらから現地に行くことは大変な困難です。

そんな状況の中、ココナツ村から素晴らしいニュースが届きました。

ココナツプロジェクトのリーダー、タンさんが、何とかしないとダメだと、自宅の一部を学校にして、大学生を先生に、子ども達の学校を始めています。食事の提供もして子ども達は元気に勉強しています。










ヤンゴンには私達の力強い仲間がいて(いつもドライバーとして活動参加してくれている”チョビ”(通称)さん)、ココナツオイルの材料運搬、日本からの資金や物資の配達を担ってくれています。

ちょび
ロックダウンの町から町、村から村へ、数日かけて、時には足止めをくって、知らない人の家に軟禁状態になりながら、重要な役割を担ってくれています。

(つづき 後編➡)

2021年1月19日火曜日

ミャンマーからの留学生支援(第18期)

 

ミャンマーZ村のミンウーさん学校で2019年春から日本語を学びはじめ、3ヶ月の日本訪問研修を経て、引き続きミャンマー国内で勉強と仕事(Jimichi Myanmar)に励んでいた、Aung Ko Lat(通称:あんこ君=本名の発音がアゥンコーラッ)さんが、やっと来日を果たしました!

昨年11月より語学学校に通いはじめました。
あんこ君は、支援先のココナッツオイルの村出身。ミャンマーの大学に通いながらJimichi Myanmarの仕事をしつつ、日本での学習を目指して日本語研修に挑戦していました。

ここで少し、ミャンマーの教育事情についてご紹介しながら、あんこ君をご紹介したいと思います。

ネットなどで検索できるミャンマーの教育システムについて公開されている情報は「目指している方向」かもしれませんが、まだまだ移行期です。

ざっくり言えば、11年制だった義務教育+高等教育(日本の高校まで)を国際基準に合わせて?12年制にする改革中ですが、混乱も見られます。

近年、日本での学習や労働を目指す若者が増加しています。こうした背景がミャンマーの教育改革に影響があるかどうかは分かりませんが、例えば日本留学なら、日本の大学や専門学校の入学要件として、母国で12年の教育が求められます。就労の査証を取得するにも、学歴により得られるビザの種類が限られます。

例えば、一昨年、外国人労働者の受け入れに制定された就労ビザ。日本は学歴要件問わずとありますが、二国間協定ではミャンマー側の政策もあって、大卒か政府機関が認可した教育・人材紹介機関を通じなければ海外就労は許可しないという事情があります。










そのため、一部を除くほとんどの若者は要件を満たす事が難しく、高額な教育/人材紹介機関に頼らざるを得ないのが実情のようです。チャンスを求める多くの若者は、借金をしたり虚偽の書類を作成したり、悪徳な業者を介して安易に外国に出稼ぎに行き、不幸な道を歩んでしまうといった事が後を絶たないのです。

従って、わが国日本に次々にやってくるミャンマー人ひとり一人が抱える問題も目的も複雑です。強い意志と情熱を持って勉強し、日本の社会に貢献もしながら学び、目標とするものを得て母国に役立てるという志をもっている人(=我々がどうぞ来てくださいと言いたくなるような人)がどのくらいいるか、が疑問です。

教育の話に戻りますが、問題はそれだけではありません。
近年、ミャンマーの教育改革の一環として「遠隔地学習」の大学が地方にたくさん作られました。教育機会を与えられる精一杯なのかもしれませんが、その内容が問題です。

あんこ君はまさにそうした移行期の狭間で遠隔地学習の大学生でした。遠隔地学習は1年間授業はほとんどなく、昇級試験だけのための講座が数回開かれ、実際に大学に通うのは正味1カ月にも満たないのが実情です。

更にその講座の予習?先生が有料私塾を開設するなど、学生達も自分達がおかれた状況を理解できていません。あんこ君がそれに気づき、自分の人生に対する責任を取ろうと決めたのは、卒業を目の前に控えた頃でした。数か月先に講座を数日受けて試験を受けたら卒業…という。

私達が受け入れ、日本の学校に行く準備をするには時間を要し、タイミングもあります。今がチャンスという時しか受け入れはできません。その時期が、あんこ君にとっては二者択一となってしまいました。

あんこ君は幼少時に父親を亡くしており、お兄さんは家族があるので、実質あんこ君がお母さんと弟を支えてました。








遠隔で日本語学校の入試を受けるあんこ

そんな中でも、自分の人生を歩むようお母さんに促され、決断して日本で頑張る事をきめた矢先、コロナが蔓延。日本留学も延期になり、なんとかリモートで面接ができましたが、飛行機は飛ばずビザも取れない状況が半年続きました。

昨年、ほんの1,2か月間、ビザ発給と渡航が可能になり、逃さず申請しましたが、そこでお兄さんが急死してしまいました。
今、私達と日本で頑張っている2名のミャンマー人もそれぞれ非常に困難な背景がありましたが、このあんこ君も数々の苦難を乗り越えて覚悟を決めての来日となりました。

日本人なら、ここでつい、「じゃあ、あんこ君の夢・目標は何なの?何がしたいの?」と聞きたくなります。
日本で「好き嫌いではなく辛い事でも目の前の事を頑張り、精一杯生き、何か人の役に立てる事をやり、いつの日か自分に満足できたと思える人生にしたい」という事が、夢でも目標でもなくなったのは、いつからなのでしょうか。

私達が関わってきたミャンマー人の目標や夢は「生き方」であり、職業ではありません。それは、私達が忘れ去った人間として見習うべき姿ではないかと思いますし、またセアロが伝え私達が実践していることでもあります。
私達が受け入れるのは、目指す自分の理想像が、人々のために役立つ自分である事を強く望んでいる若者です。応援することにより、ミャンマーへの貢献につながると思い、こうした支援事業を行っています。

あんこ君も山地のセンターで社会生活を体験しながら日本語を学び、陽月堂の事業も手伝いながら頑張っています。

<番外編>
あんこ君の先輩、セアロNPOのミャンマー人第1号のウィンさんが、この度、非常にハードルが高い「高度人材」という資格のビザを取得しました。全国のミャンマー人で経営・管理関連の高度人材ビザで日本にいる人は現在いません。快挙!!


2020年8月14日金曜日

第17期 人道支援事業ー人材育成・教育事業

第17期 令和元年度(ミャンマー人道支援)

事業種:人道支援事業ー人材育成・教育支援事業

事業名: 2019年度人材育成・教育支援事業
開催日: 2019年7月1日~2019年6月30日
従業者: 4名
人道支援事業/人材育成・教育支援事業

事業/収支報告
事業種: 人道支援事業関連事業(令和元年度 第17期 R1/7/1~R2/7/31)
事業名:
1.人材育成・教育支援事業(日本国内)
2.人材育成・教育支援事業(海外支援先)

対象者:  
  1. 当団体の現地自立人道支援事業の活動に関わり、リーダー的役割を担い、意欲的に事業に取り組む者の中で日本で体験学習をすることにより、母国での活動促進につながると見込まれる者、又はその中から日本留学等を目指す者 
事業内容 (日本国内) 

令和1年10月06日~12月25日  

Jimichi Myanmar(以下JMC)の社員で教育プログラムを受講中のAung Ko Latさん、Kaung Theit Kyoさん2名来日 
●約半年間、JMCの教育研修機関、Min Oo氏のもとで日本語を学んだ2名の若手社員さんに日本を訪問してもらい、日本語の集中プログラムを実施。日本語能力試験の受験にも挑戦してもらった。滞在中は、拠点にて日本人ボランティアと共に生活体験し、交流も楽しんでもらった。また、拠点で実施した日本・ミャンマーの絆を表す記念碑の建立制作やアメリカ人との交流プログラム等にも参加してもらい、当団体の活動にも理解を深めてもらうことができた。

主な実施場所:日本国内(主に活動拠点)
総勢約18名のボランティア

事業費用途金額
国内実施の教育・人材育成事業
\546,772

合計事業費
\546,772

2020年6月10日水曜日

新たな教育・人材育成事業

<ミャンマー人道支援事業の補足資料>

外国人を労働者として受入れ始めた日本、
私たちがやってきたこと

平成の終わりに日本の外国人就労を巡って法改正が進み、多くの指摘や課題を抱えたまま、新たな「特定技能」の在留資格が設けられました。外国人に人手不足の現場で活躍してもらおう、というビザです。この制度については、最後に述べます。


当団体は、ミャンマーの子ども達への物資配布を中心とした支援を行ってきました。彼らが支援だけに頼らず自立できる事を念頭に、経済的な自立と社会的貢献の両立ができる大人になってもらいたいと考え、教育支援や人の育成事業を始めるようになりました。

私たちの支援先では、貧困から教育の機会に恵まれてない子弟が多く、若者の多くが村に残るか、村を出てもまた戻ってきます。”よい事”だと思いたいのですが、「他に選択肢がなく仕方がなくて」という理由であれば残念なことです。

「このままここにいたら共倒れとなる、せめて子どもだけでも学ばせたい」と、遠くの寺子屋に預けた親の願いむなしく、世代を経ても貧困のまま苦しさを繰り返す、という現状があるのです。

もし、村を支える若者に広い見分や、しっかりと身についた知識や技術、そして村や町全体を幸せにしたいという意欲と行動力があれば、村に明るい将来をもたらすことができます。時間はかかりますが、これが今の教育支援・人育て事業を始めた理由でした。

長い時間をかけ努力を重ねて、やっと日本とミャンマーで活躍する若者が出てくるようになったかな、と思っている間に、「ミャンマー人技能実習生失踪、人権無視の過酷労働で訴え…」などの報道を耳にするたびにため息が出てしまいます。
そして、”単純労働”でも働ける!というビザができて…。

日本に何しに行くの?

ミャンマー人は日本をめざし、日本の企業は外国人雇用を推進する…。経済活動を中心に日本とミャンマーの利害が一致し、都合よく利用し合うだけの関係にならなければよいのですが…。

新たな在留資格の前に「技能実習制度」がありました。今もありますが、そもそもその制度は、日本が「途上国への国際協力」を目的に、途上国の若者が日本の企業内で実習することで技術移転をめざすという制度でした。

この趣旨は、私たちの想いに近く、私たちの研修にも導入できないか、と講習会にも足を運びましたが、資金や規模の要件を満たさず、質問しても相手にもされず断念しました。

しかし、数年の間にこの技能実習制度を巡って問題が続出。外国人が騙され、安月給でこき使われるといった報道が目立ちますが、一方で、外国人側が会社や日本人の足元を見てずるい事をやる、違法なことも平気、犯罪も犯してしまうという事も多々起きています。
あるいは、過剰な優遇で上げ膳据え膳になって勘違いさせてしまったり、同じ職場で働く日本人社員が不満になり、それがイジメにつながったりすることも…。

陽月堂(株)で働くミャンマー人が、ミャンマーの若者によく話をしていました。高いお金を借金して日本語学校に数か月行って、「介護なんかしたくない」と言いながら、受入れ企業が決まるのを待っている、日本に何しに行くの?恥かきにいくの?と。それはこういう理由があるからなのですね。

私たちがこれからできること

当団体の教育支援・人材育成の研修は、入門日本語を母国で学ぶ段階から対象を絞っています。更に積極的な学生には、日本語力アップや生活向上の意識付けを効果的に行うため、日本人と共同生活をし、学習や奉仕活動を共にする体験をしてもらいます。

語学の習得には、その国の文化や習慣、社会的な背景や国民性を生活の中で体感する事が一番の近道です。同時に、日本人との共同生活は、衛生的観念や環境整備への意識をシフトさせ、知識・知恵・工夫も自然に身につくことから、技能や活用能力を培うキャリア教育の場としては最適だと考えています。

こうした研修は、これまでに通算で言えば100名近くを日本に招いてきました。一度来て終わり、という人もいますが、来日の体験を活かして、村や孤児院、学校等で積極的に奉仕活動をしたり、私たちが現地で活動の際に現地スタッフとして参加する人も、特にミャンマーに多くいます。

短期的な研修では、ある程度の効果は見込めてもそれは限定的です。NPOの研修は日本滞在ビザの限度が3か月迄と限られており、特に語学や技術的な事に関しては短かすぎて、習得したことを活かせるようなレベルには至りません。一方で、途切らせることなく長期間学び続けた人は、素晴らしい成長と活躍を見せてくれています。

当団体の有志が立ち上げた陽月堂(株)の設立に関わり、現在は代表になって活動を続けているミャンマー人もいます。その人の故郷の村では、継続的な農産業事業を行えており、日本人との交流事業も毎年行っています。村では日本との繋がりを深く感じてくれる人も増えてきました。

こうした事例を踏まえ、強い意欲のある若者対象に、日本語留学の援助を3年前から始めました。今年、また1名が日本語留学を終え、陽月堂に入社する事ができました。このやり方は、年月を要し、本人の強い意思と相当の努力も必要、一人だけにかかる費用や時間、労力も必要です。
また、この段階まで頑張れる若者の数は少ないのですが、地道に努力を続ければ少しずつ変化に繋がってくるということを感じているところです。

自立支援の仕上げまで…

この技能実習制度の後に出来たのが「特定技能」という新たな在留資格…ビザです。技能実習制度は、国際協力だなんて言いながら実態は違う!だから、日本の労働力・人手不足を補う目的だと言っちゃおう!と。そして、日本人と同等の待遇をせよ、それに加えて生活に困らぬよう保護し支援せよ、ということのようです。

これで「平等」、ということなのでしょうか。技能実習制度の悪い例はたくさんあげられましたが、まともにやっている企業さんの立場ないですよね。また我々のように、その趣旨通りにやりたい!と願っても、力も金もなければ導入不可、というのも残念すぎます。

何か大切なものを置き忘れ、利害だけの関係になってしまうと社会はどうなるのか、日本人は日本人同士で既に学習してきたと思っていましたが…。
どうも、この「特定技能」制度の趣旨には賛同することができません。実際、導入している会社は少なく、労働者として安易に外国人を雇うことに抵抗がある会社はまだまだ多いと思います。

制度の趣旨に賛同できない=やらない、といった白か黒かではなく、正しくないことを少しでも食い止め、正しく活用するためにはどうするか…。そもそも自分達の目的は何か。そこを踏まえて、活用するにはどうするかを考えてみました。

この新たな「特定技能」の在留資格により、短期的にしか行えなかった体験学習を実務を通じ実践で長期的に積むことができる有用な制度と捉えてはどうかと。もちろん、本人にもしっかり説明と理由、背景を伝えることは大前提です。

これまで同様、厳しい環境下でも"本気で人々や地域、国に貢献できる自分"を目指して頑張れる若者を対象に学習機会を提供することは継続します。そして、次の目標を日本語留学として、現地法人や陽月堂と協働で援助。そこから適性を考え実務経験が積めるチャンスとして、新たな特定技能制度が活用できると考えています。

陽月堂は、技術や技能を身につけ、同時に日本から感謝されるようなミャンマー人が一人でも多く増えることを願い、外国人と企業の両方を支える役割を担う『登録支援機関』として法務省に登録しています。この制度の活用に欠かせない機関を担います。

また、陽月堂は、ミャンマー人技能実習生を雇用中の企業さんにも協力し、日本で働くミャンマーの若者のサポート事業も行い始めました。

近い将来、彼らが自立を果たし、支援物資の手渡しを基本に行ってきた当団体の支援事業が本当に不要になることを願い、同時に、それまで培われていく日本との深い絆が、我々日本人の次の世代に繋がっていくことを心から願って、この事業を引き続き推進していきたいと考えています。

互いの特性や得意なことを活かし合いながら、互いの国を尊重しあい、同じ仲間として協働することができてはじめて、これまでの自立人道支援が実を結んだと言えるのではないでしょうか。

2019年7月1日月曜日

第16期 人道支援事業ー人材育成・教育事業

第16期 平成30年度(ミャンマー人道支援)

事業種:人道支援事業ー人材育成・教育支援事業

事業名: 2018年度人材育成・教育支援事業
開催日: 2018年7月1日~2019年6月30日
従業者: 4名
人道支援事業/人材育成・教育支援事業

事業/収支報告
事業種: 人道支援事業関連事業(平成30年度 第16期 H30/7/1~R1/7/31)
事業名:
1.人材育成・教育支援事業(日本国内)
2.人材育成・教育支援事業(海外支援先)

対象者:  
  1. 当団体の現地自立人道支援事業の活動に関わり、リーダー的役割を担い、意欲的に事業に取り組む者の中で日本で体験学習をすることにより、母国での活動促進につながると見込まれる者、又はその中から日本留学等を目指す者 
  2. 孤児院、学校、貧困村等不特定多数の貧困層の中で、学習意欲があり、社会奉仕活動に積極的に取り組む、当団体が設ける募集条件に該当する者 
事業内容 (日本国内) 

1.平成30年7月27日~10月23日  

※当初は2名来日予定⇒直前に身内の不幸があり取消し 1名:Jimichi Myanmarの大工部門の社員Myo Oo Hlaさん来日 
●専門分野で見学や体験ができるよう、日本の材料・道具等の市場調査、当団体拠点内の大工仕事をボランティアと共に体験(窓の修繕)、賛助会員の自宅や社屋等訪問見学、他は拠点にて日本人と協働生活し料理や交流も楽しんでもらう。 観光も姫路城など本人が希望した建物を見学。
2.平成30年12月9日~2月3日 
2名:縫製プロジェクトチームMyan Mo SiさんとKhin Myo Winさん来日
●古い着物生地をリフォームしてスカートやセット物を作る技術を拠点内にて指導、協力者より数点の作品を作らせてもらえた。これまで数回の来日経験があるが、今年初めて年末年始を過ごしお正月を体験してもらい日本人協力者や奉仕者との合宿や協働を通じて親睦を深めつつ、品質向上意識を更に高めてもらえた。
事業内容 (海外支援先) 

.令和1年4月1日~9月頃まで見込 
3名:貧困層の多い農村部支援先から募集し、真に意欲と強い意志のある3名を選出、Z村のMin Oo氏が運営している私塾の校舎にて日本語の基礎学習を開始、3名で寄宿し田んぼプロジェクト(孤児院への米)等の社会貢献活動に参加しながら日本語能力試験N4を第一段階としてめざして学習する。
●学習用教材、文具、机、寄宿舎や教室の改装、教員の人件費、寝具、衣類、生活費・食費等を支給
主な実施場所:日本国内(主に活動拠点)、海外はミャンマー(Z村)
総勢約30名のボランティア

事業費用途金額
国内実施の教育・人材育成事業費
海外実施の教育・人材育成事業費
\995,822
\517,736


合計事業費\1,513,558

2019年2月24日日曜日

第16期 ミャンマー人道支援事業2月

第16期 平成31年2月ミャンマー人道支援

事業種: 人道支援事業

事業名: 2019年2月ミャンマー人道支援 
開催日: 2019年2月4日~2019年2月18日
従業者: 5名

 事業内容:
支援・訪問先:
  1. B村  2.KW村    3.縫製プロジェクト   4.アパート事業 5.Z村学校

主な事業内容:

近年は毎年恒例となった2月のボランティア体験参加者の協力による支援活動を実施。今年はマンダレー地方のB村、エヤワディ州のKW村を訪問支援し、22名の参加者に活動協力を得る事ができた。当事務局に集められた物資や各参加者が任意で持参した物資に加え、現地購入品を1世帯や1村ごとに手渡せるようセットに仕訳することや、地元主体で実施したマーケットなどに協力して頂いた。
その他、当団体が継続して実施している事業に対し、資金や物品提供などを行った。

  • B村:今では観光地化しているBの地域では、外部からのホテルや観光業等の進出が盛んに行われているが、区域の管理は外国企業に委ねられ、観光客が利用するホテル等は地元住民にほとんど恩恵がない施設が多い。元々仏教を基盤に栄えた村であることから、貧困層を中心とした多くの地元住民が拠り所とする各地域の寺に米や調味料等の配布を行った。
  • KW村:村で仏教関連の祭りが行われる予定に合わせ、会場を借りて地元住民を対象にマーケットを実施した。貧困層の多い農村であるため、支援物資の配布も実施したが、村の中で低額設定した金額で各自が欲しい物を購入し、売上金の全ては現地の責任者に保管してもらい、村で貧困家庭が必要とする際に使えるよう共済的なマーケット企画を開始した。
  • 縫製プロジェクトに対し、材料費購入など運営資金提供を行い、ボランティア参加者より依頼があった衣類を作成してもらった。
  • 低所得者層のアパート計画<事業詳細はこちら>に対し、工事はまだ進められていないものの、現地での雑草除去などの管理や地元対応を依頼している村の家族に運営費を提供。引き続き地元関係者に技術研修の機会を提供し、建設にこぎつけられるよう資金募集と合わせて進めていきたい。
  • Z村で当団体の現地スタッフが自費運営をしている学校を訪問し、アメリカからのボランティア参加者が英語の授業をおこなってくれた。教科書上ではかなり高度な英語を学んでおり、読み書きは進んでいるが、”使える英語”に弱く、発音や会話が困難だったため、ロールプレイや発音練習を重点的に行ってもらった。運営費用の提供を行い、子ども達には文具や衣類などを手渡した。


※下記の現地支出事業費に加え、国内より医薬品、生地、毛布等購入(¥203,747)
人道支援事業

低所得者層アパート計画
縫製プロジェクト
KW村・共済マーケット
B村米・調味料配布
Z村私設学校
通信/運搬等
¥74,074
¥74,074
¥49,707
¥405,148
¥83,000
¥16,921

合計
¥702,925
\203,747
現地
国内事前

2018年12月11日火曜日

ミャンマーからの訪問


今年1年間に、当CEALOグローバル・ハーモニー・ジャパンが招へいしたミャンマーの皆さんの様子をご報告いたします。

現在は、当団体がバックアップし現地に設立したJimichi Myanmar CO.,Ltd.(以下JMC)が、当団体が行ってきた事業の一部を通年の事業として行っていたり、訪問支援の前後に当団体の人道支援事業を委託する形をとり、支援事業も継続運営できるようになりました。

これまで当団体が訪問支援してきた孤児院や学校、村や地域の支援活動にはじまり、職業訓練的に行ってきた自立支援事業を活かし、JMCの事業として行っている事業としては、村の農産物の加工品製造や、貧困村でのマーケット事業などがあり、現在は、低所得者層を対象としたアパート計画に共同で取り組んでいます。

こうした事業を継続し、彼らが私たちと同じ土俵で得意な能力を発揮できるようになるために、引き続きの指導や体験学習の機会がまだまだ必要です。一番の学習は、日本人と共に生活したり、活動したり、日本で皆さんが活躍している姿に直接触れることだと思います。ほんの簡単な普通の事、と思われる事もそうはいかない事が多々あります。

教育の機会に恵まれなかったり、日々の最低限の暮らしの為だけに時間も労力も費やさなければならない環境で生きてきた人生を、我々日本人の標準を当てはめて考える事はできません。一方で、現代の日本人に欠けている多くが身についているのも彼らです。そこも共に生活し同じ目標で一緒に何かやるという経験がなければ見つけることもできません。

皆様にご理解とご協力を頂く中、多くの機会を提供することができ、有り難い限りです。この経験が現地に反映され活きてくることを楽しみにしながら、引き続き出来る限り日本に招き、山地の拠点を中心に活動参加できる機会を提供したいと思います。引き続きよろしくお願い申し上げます。

<滞在の様子>

 4月~2か月間、縫製プロジェクトを経て、現在JMCのショップ担当通称まるこ、縫製リーダーミャンモさん、ココナツオイル担当のタンさん、ラーさんが来日。石川の仲間を訪れたり、富山の料理交流イベントにも参加、福山の仲間の田んぼを訪れたり、岡山の拠点でも日本人が奉仕活動したり平和学習したりする様子を見学。もちろん、それぞれの専門分野に必要な、技術や能力を高めるのに役立つ実習もしっかりと拠点内で実施することができました。




  
ミョーさん(JMC大工さん)

山地拠点の浄化槽工事をする際、地元業者さんではなく、当団体会員のYさんにお願いし、広島から駆けつけて頂きました。見学をじっくりさせて頂き、実地で仕事をされるチャンスに詳細の説明をして頂くことができました。

インフラが整わないミャンマーでも誰でも必要なトイレ。
似て非なる日本のトイレ、配管、下水を見る貴重な機会となりました。
日本でも同様に当団体と協力関係にある陽月堂㈱では、ミャンマーの農業支援から生まれたココナツオイルを使ったパンの事業を行っています。パン屋という感じではなく、あくまでも研究目的で、当団体の会員様他、協力者の皆様対象に販売をしている事業です。拠点内の工房で新製品の試作会を行い、ミョーさんにも体験して頂きました。

いずれ、ミャンマーでこのパン工房同様に、窯や炭を手作りし、村で作るココナツオイル、ピーナツオイル、いずれは小麦の栽培も行って、パンの製造ができるようになれば、若い人の雇用も大幅に増やすことができる!夢を共有できる人をどんどん増やせたらいいと思っています。

そして、今月12月より、まるこ&ミャンモさんが再来日。前回は、縫製プロジェクトの一環として、日本の古い着物を使ってリフォームする実習や、管理について学んでもらいました。今回も引き続き、交流事業や奉仕活動の参加を予定していますが、その他、共同生活を通じた衛生管理や創意工夫の実地学習、拠点内に必要な備品などの手作りを通じて縫製技術の指導を行ったり、現地のショップ事業に活かせる商品や在庫の管理等の課題解決を現地で可能な方法を一緒に探りながら、ステップアップした管理システムを構築したいと考えています。













2018年6月30日土曜日

第15期 奉仕活動のアジア人材育成事業

事業種: 人道支援事業

事業名: 奉仕活動のアジア人材育成
開催日: 通年(2017年7月1日~2018年6月30日)
従業者: 20名

 事業内容:

対象:
  1. 支援先国で、当団体の事業活動に積極的、継続的に参加し、更なる活躍が期待できる人
  2. 当団体の一員として国際協力や人道支援活動への貢献を望む志のある人
  3. 支援先国で、当団体の事業参画や地域社会への貢献を目標に日本語学習をする人
主な事業内容:
  • 昨年に引き続き、国際協力や自立人道支援に関わる人材育成や体験学習の場としての拠点運営に取り組み、日本語学習の機会提供、或いは日本語学習者の継続支援を行った。
  • 本年度は、ミャンマーの事業活動参加者でもあり、現地協力法人Jimichi Myanmar Co,.Ltd(JMC)の社員でもある4名の人々を日本に招き、拠点を活かした交流事業や学習会、日本人との共同生活を通じた文化学習をはじめ、訪日者に合わせ、道具類や材料、作成法の違いなどを体験学習する研修プログラムを行った。当団体の拠点運営や拠点内の学習会事業に加え、国内のNPOの協力を得て、農産品の加工などを行うメンバーには、農村復興事業を行う田畑や農機器の見学、縫製を行う女性には、作品展示や料理の国際交流会などを実施した。
  • 日本語学習者に対しては、引き続き日本人との共同生活体験や交流会等を通じて、互恵、利他、感謝、勤労、尊重といった精神文化に触れてもらいつつ、就学支援や学生ボランティア研修(ミャンマー内)を引き続き行っている。
  • 今後も、当団体が目指す、支援を与え・受けるだけの関係ではなく、互いに尊重し物心ともに豊かになり真の自立が叶っていくよう、その基盤となる心の学習と向上心の啓発を開発途上国の人々に継続して提供し、自らの経済的自立のみならず、母国の平和と発展に活かせる人材の育成に努めていきたい。
  • 同時に、当団体の協力支援により設立したJMCが目指す、経済的な自立を叶え、農村部や貧困層の中で地域活性に貢献できる人の雇用と人材育成を支え、協働事業を展開していきたい。

1)H29.4~6月
縫製作品展示会の様子
JMCの女性社員を招き、富山県の当団体協力NPOと合同で、ミャンマー料理交流会を開催。
地元や県外からの女性と交流しながらミャンマー料理を披露したり、活動のパネルや作品展示、ミニ講演などを通じて、ミャンマーへの理解と国際平和を促した。


2)地元のテレビニュースや新聞社より取材をうけ、日本語学習の支援を行っている学生が通訳を担っている様子。

3)農業部門のメンバーは、広島県福山市の協力NPO法人が行う農村部の地域活性事業の様子を見学。数日間の農家宅滞在と日本人ボランティアメンバーとの共同生活を体験。
農業部門のメンバー福山にて









収支報告:
(1)H28.9~12月
来日渡航費、滞在に関わる費用4
滞在中の食費
生活消耗品・医薬品等
\318,800
\109,156
\107,716
2~3か月滞在

合計¥535,672


2018年4月1日日曜日

第15期 3月ミャンマー人道支援

第15期 平成30年3月ミャンマー人道支援

事業種: 人道支援事業

事業名: 2018年3月ミャンマー人道支援 
開催日: 2018年3月8日~2018年3月19日
従業者: 2名

 事業内容:
支援・訪問先:
  1. モン州SPT寺子屋孤児院支援事業
  2. モン州MO私設学校支援事業
  3. ヤンゴン活動拠点修繕、日本語学習者支援
主な事業内容:
  • 2月訪問時に配布完了できなかった支援物資をSPT孤児院に届けた。800人の学生の内、250名分を前回配布したが、残りは施設の責任者僧侶に手渡し、米50kgx100袋を寄付。2月に引き続き、地元の日本語学習者ボランティアの若者が参加した。
  • 当団体の現地ボランティアメンバーである、M氏が孤児院用の米を作りながら、子ども達の寄宿学習塾を運営しているMO私設学校を訪問、子ども達用の学用品や衣類などの物資を手渡した。学生の増加から、校舎拡張工事を計画しており、運営費の資金援助を行った。
  • 長年、当団体の活動拠点として利用している寺院の建物が老朽化により傷みが激しく、屋根の修理、壁の塗装、電気交換や家具の修繕などを、現地のボランティアメンバーや、農産業支援事業の村の人々と一緒に行った。年間で最も暑い時期であったが、雨期の前に修繕が必要であり、多くの地元ボランティアが参加してくれた。
  • 事業費は発生していないが、MB村の土地を活用し、低所得者用の賃貸住居を建設・運営する事業を計画しており、その下準備を行った。近年、このMB村周辺に工場が多く作られるようになり、貧困農村地域からの出稼ぎ労働者が多くなったが、居住する家がなく、野宿したり間借りをしたりする住民が急増している。それに合わせて賃貸住宅が増えてきているものの、ヤンゴン市内から車で3時間以上も離れた田舎町であるにもかかわらず、粗悪で狭い建物や部屋を高額な家賃が設けられており、その対応策としてこの計画案に至った。<事業内容についてはこちら
収支報告:
人道支援事業

M州SPT孤児院支援事業
ヤンゴン活動拠点修繕
M村低所得者居住事業支援
M州MO私設学校支援
交通運搬費
¥180,120
¥143,448
¥79,000
¥39,500
\150,530

合計
¥592,598

2018年3月27日火曜日

3月ミャンマーへ再び

2月訪問時に配布しきれなかった寺子屋孤児院用の物資を届けてきました。
800人近くいる学生のうち、試験中のため約250名のみに渡すことができた3月訪問。今回全て渡したいと考えていましたが、試験が終わり自宅に戻れる子たちは遠くの村にほとんど帰ってしまっているか、高学年の子ども達は試験が続いており不在でした。

再訪問も考えましたが、これから現地は更に気温が上がり雨期に向かって行きますので、プレゼントをよい状態で保管することも難しく、次回予定が未定のため、全て僧侶に預けることに致しました。
2月、支援活動の際に参加した、ヤンゴンで日本語学習を行っている学生達も手伝いに来てくれました。仲間のティンティン先生の教え子達です。

僧侶の話では、民主化が進んで以降、子ども達の生活は全く変わってしまった、教育システムが変わり、寺子屋も正式に学校登録をし、子ども達が学校にてんでバラバラに通うことなく施設内で出来るようになったものの、そのカリキュラムに沿って勉強が必要、勉強に向かない子も、卒業しても良い仕事に就けない事がほとんどなのに、帰る家のない250人の孤児たち以外は、貧しい村の親たちも勉強させたがっている、と。

変わりゆく流れの中、必要なことは何なのか…。常に考えさせられます。彼らの強くたくましく、朗らかに生きる素晴らしさを保ちつつ、発展と自立を叶えるには何ができるか、何が必要なのか…。

孤児院には、お米を届け、物資を少し手元に残し、ミンウーさんの私設学校を訪れました。孤児院へのお米も、ミンウーさんが作っているお米です。孤児院の子ども達と同様に、自分達で好きなものを選んでもらってプレゼントをさせて頂きました。ミンウーさんは、学生も増え、自力で立てた建物が狭くなってきたことから、校舎を拡張しようと材料を集めており、その資金援助をさせて頂きました。

ミンウーさんの田んぼでは、以前にご紹介したトラクターが大活躍でした。現在は、順調にトラクター貸出(実際には自分達で依頼者の田んぼに行き機械で作業してあげる)ができており、見込み通り1,2年の内に返済も終わるようです。
驚いたことに、ヤンゴンの学生は、田舎の田んぼやお米を見たことがない様子で、本当に時代の流れを感じさせられます。

雨期が来る前に、今できることとして、ミャンマーの活動拠点に使わせて頂いているお寺の建物が老朽化により屋根に小動物が入り込んできてしまうため、現地のボランティアメンバーと共に屋根の修復を行いました。高い屋根の上、炎天下の中、はだしで登って作業を進めるミャンマー人は、やっぱりすごいですね…。電気もLEDランプに変え、ものすごく明るくなり、作業もしやすくなりました。

同時進行で、M村というところで支援事業のために手に入れていた土地に、低所得者層を対象としたアパートを建設しようという計画を進めるため、外壁工事の準備をしました。この計画については、後日このブログ内でご紹介します。


そして、学生達の仲間がまた話を聴きたいと集まってきて、若者代表のウィンさんの経験談、日本で仕事をする意義について耳を傾け、長い時間色んな相談を受けていました。
とにかく日本に行きたい、お金を稼いで親孝行したい、というなら、ミャンマーで働いて観光で日本に行けばいい、恥ずかしいミャンマー人になったらだめ、と、例によって厳しいウィン先輩でした。








2018年2月23日金曜日

第15期 2月ミャンマー人道支援事業

第15期 平成30年2月ミャンマー人道支援

事業種: 人道支援事業

事業名: 2018年2月ミャンマー人道支援 
開催日: 2018年2月7日~2018年2月19日
従業者: 5名

 事業内容:
支援・訪問先:
  1. モン州SPT寺子屋孤児院支援事業
  2. エヤワディ州C村農産業事業
  3. ヤンゴン拠点事業、日本語学習者のボランティア参加
  4. モービー低所得者用賃貸住居事業
  5. シャン州クリスチャン孤児院支援事業
主な事業内容:
  • この度は、日本人とアメリカ人を対象とした現地開催研修セミナーが開催され、ボランティア活動体験が研修の一環として行われ、参加者総勢29名が当団体の支援活動に参加。参加者には当団体と長年の協力関係にあるNPO団体のメンバーや賛助会員も含まれ、支援物資の募集や募金活動等、約半年にわたって事前準備も行われ、研修では、孤児院の子ども達850人分を見込んだ支援物資の分類、セット作成に終日汗を流してもらい、孤児院訪問では、文具やお菓子、お小遣いの手渡し、子ども達が自分達で選べるプレゼント方式にした設営や、ゲームや福引など子ども達が楽しめるコーナーを運営してもらうなど、子ども達だけではなく、ボランティア参加者も楽しめ、互いの交流を深められる訪問支援をすることができた。
  • また、継続して農業プロジェクトを行っているCW村にも、日本人、アメリカ人のグループをそれぞれ案内し、村の人々との交流を深めてもらい、支援者、受益者共に、当団体の活動への理解も深めてもらう事ができた。
  • 昨年の訪問で知り合った日本語学習に励む学生たちの中で、当団体の活動に関心を持つ学生4名がこの度の事業にボランティア参加をしてくれることになり、日本人参加者の通訳もふくめた事業活動協力でしっかり活躍してくれた。学生にとっても良い体験学習の機会ともなり、今後の進路や就職について悩んでいた学生達に、日本人との協働を通じて、多くの刺激と理解を与えることができた。
  • 縫製プロジェクト、現地貧困者対象のマーケットプロジェクトに関わってきた現地の協力スタッフより、近隣の土地の有効活用について相談を受けた。概要は、近年、日本を含む海外資本の工場が近くにでき、多くの労働者が村に集まるようになってきたが、地方から出稼ぎに来ている貧困層の人々に十分な居住がなく、住居を作り提供したいという要望であった。当団体は、可能な技術や資金提供、運営や管理の指導を担い、安価で快適に過ごせ、生活向上を啓発できる居住区をめざす目的をもって事業協力することとなった。
<現地レポートはこちら>
 

収支報告:
人道支援事業
M州SPT孤児院支援
KW村農業産業事業
M村低所得者居住事業支援

シャン州孤児院
縫製プロジェクト
物資運搬/通信費/研修企画
国内事前物資購入分
¥653,454
\176,300
\451,000
\359,570
\39,360

\134,596
\123,774

合計
¥1,938,054