2021年1月20日水曜日

ココナツ村のちいさな学校(第18期)

武漢ウィルスにより全世界が影響を受けている中、日本の社会も困難が続いています。世界中で次々と混乱が起きてもおり、不安に不安を重ねられ、日本もさらに厳しさを増していくことが予測されています。

昨年末から今年にかけて、アメリカの仲間と話すことがある度に、ミャンマーに一緒に行った時の事を想い出して、と伝えています。当時、5人以上集まってはいけないとか、常に秘密警察やスパイが近くにいるとか、言いたいことも言えない…。お店に食べ物が売ってないとかトイレットペーパーがないとか…。

そんな中で私達は何を見たでしょうか。穏やかで笑顔を絶やさず、自然に助け合いをしながら強く生きる人々の姿でした。

何のためという理由ではなく、純粋に勉強がしたい、仕事がしたい、奉仕がしたいという人々。理不尽なことが次々に起こる中、たくましく生きようとし、人の役に立とうとする姿でした。

日本では、緊急事態宣言をしても動くところは動いています。日々の生活も今のところはすぐに食べる事も出来ない状況でもありません。国の補助もあります。文句を言いたいこともありますが、力のない国はあっという間に10年、15年前に前戻りです。緊急となれば強制的に閉ざされ選択肢はありません。

状況は更に酷いかもしれません。子ども達は学校やお寺に行くことさえもできないのですから。先進国ならマスクをつけたりシールドやパネル、更にはネットで学習も可能でしょう。

20年前、初めてミャンマーを訪れた頃は、本当に何もありませんでした。しかし、人々が穏やかに笑顔でいられたのはお寺があり、みんなが学校に行け、物々交換もあったからだと思います。

しかし、それさえもできなくなったら途上国はどうなってしまうのでしょうか。物流も止まり、送っても都市部から田舎まで運ぶことも非常に困難で、私達が行くこともできないのです。あんこ君は来ることができたのも、行く先が日本だったからです。こちらから現地に行くことは大変な困難です。

そんな状況の中、ココナツ村から素晴らしいニュースが届きました。

ココナツプロジェクトのリーダー、タンさんが、何とかしないとダメだと、自宅の一部を学校にして、大学生を先生に、子ども達の学校を始めています。食事の提供もして子ども達は元気に勉強しています。










ヤンゴンには私達の力強い仲間がいて(いつもドライバーとして活動参加してくれている”チョビ”(通称)さん)、ココナツオイルの材料運搬、日本からの資金や物資の配達を担ってくれています。

ちょび
ロックダウンの町から町、村から村へ、数日かけて、時には足止めをくって、知らない人の家に軟禁状態になりながら、重要な役割を担ってくれています。

(つづき 後編➡)