2017年6月30日金曜日

第14期 ”人育て”の拠点作り

公益財団法人交易推進協会「ダーナ・パティ基金」助成金

  このブログでも皆様にご報告してまいりましたが、平成28年夏、4年間のカンボジア滞在支援を終え、活動拠点を日本に移すことになりました。CEALOグローバル・ハーモニー・ジャパンの拠点は、支援の場で現地の生活者視線で人道支援を考え、身近なところで人々に密着して支援を実践していけること、自立のための学習や技能訓練を集中して行える場の確保を願いカンボジアに設けられました。そこでは、現地の人々への支援活動だけではなく、拠点内の日常レベルの奉仕活動を通じて、改めて各自の奉仕のあり方を見つめ直し、意識を啓発することにも役立っていたと思います。そして、拠点に集まる日本人相互や支援国の人々との交流、協働や合宿を通じた実践学習の場として活用され、役割を果たしてきました。

 
平成287月から開始した日本の新拠点(岡山県倉敷市山地)の改装も、来日したミャンマーの人達と日本人ボランティアが協力し、資金的な問題もありますが、協働作業を通じて交流を図ること、関わるひとり一人に愛着をもってもらえることを目的に、できる限り手作りしています。1年経過した現在もまだ、快適にスペースを役立てて頂けるよう部屋の改装やトイレの増設など、少しずつ進めているところです。
重要なのは箱作りではなく、人育てと体験の場創りです。知恵や技術を次世代に継承し、いつまでもイキイキ奉仕できる場になることを願い、引き続き支援先からの学生や人々を受け入れ、日本人と一緒に作り上げていきたいと考えています。
 
新拠点の実現に、多くの皆様方のご協力を頂きましたが、公益財団法人公益推進協会の『ダーナ・パティ基金』より、この「人道支援・国際協力に関わる人を育てる拠点作り事業」に助成を頂くことができました。助成金は、拠点運営、家具等手作り品や改装に関わる材料費、拠点に関わる教育研修に役立てさせて頂いております。
 
拠点の運営は、これまでボランティアの手でなんとかつないできましたが、物資回収の募集や倉庫管理、支援先から引き取った物品の管理やバザー実施、事務局への問い合わせに対する対応や情報提供、拠点スペースの活用希望に対する応対等、海外事業外の活動も少なくありません。
 
そこで、当団体の対東南アジア人道支援を経て、更に活動を継続し、日本と母国の架け橋役をめざす青少年の次の受け皿として、社会起業家育成を目的に設立した「陽月堂(株)の施設内に事務局を置き、情報提供や物資回収の事業、拠点を活かした学習会等の運営を陽月堂に委託することに致しました。

  また、助成金の一部は、人道支援や国際協力に関わる人を育てる教育事業として、日本語の習得と日本文化の理解を求め留学を希望していたミャンマー人、ガッツ君(Saw Than Win Naing)の学資奨学金に充当させて頂きました。

収支報告:
人道支援・国際協力事業の人を育てる拠点づくり事業
【収入】
【支出】
ダーナ・パティ基金助成
拠点運営費
 家賃2月~月30,000x6ヶ月
   ②
事業運営管理 月20,000x6
備品、家具など材料費
(7~9月ミャンマ ー農産業事業来日事業に充当
教育支援事業
 
奨学金給付者1名(学費実費)
   ②
渡航滞在費,通学定期,教材等
 教材、来日滞在支援
\2,000,000


\180,000
\120,000
\111,254


\727,000
\364,299
\116,890
合計
¥2,00,000
\1,619,443
                                                     次期繰越残高  \380,557