10日がかりでしたが、日本やあちこちでこれまで作らせて頂いた中で一番のできでした。
匂いもさわやか、マイエンザ臭さがほとんどなく、きれいな色をしています。
さっぱりしすぎているので、効き目がどうかと思いましたが、抜群です!
ちょうど、DACでセキュリティーのために、(将来の・・・)犬を飼い始めましたが、まだ子犬のため、夜は建物の中に入れます。そこで早速、糞の始末やら、動物の臭いに大活躍してくれています。
今回は、電機や設備、環境・人員ともども、ほどほどに整った状態のDACCでの作成でしたので、うまく管理もできたと思います。
<電気設備>
写真右側に見えるのは、停電時用のバッテリー。このところ、クーラーを使わないでもよい時期なのか、停電がほとんどないここシェムリアップですが、停電時には自家用発電機と共にDACC拠点では役立っています。
今回は、マイエンザ仕込みにこのバッテリーを使い、日本から持参した温度調整のためのサーモ(水槽用)が使えるように、変圧器を通した電源を使いました。これで安定した電気で安定温度を保てる環境がばっちり。
<材料>
- 納豆:カンボジアでは高級(?!)スーパーで納豆が手に入ります。
- ドライイースト:日本の業務用と全く同じものがミャンマーのこれまた高級スーパーで、日本の最低価格より150円ぐらい安く手に入りましたのでウキウキして購入しとっておいたものを使いました。
- ヨーグルト:これが問題です…。十分おいしく食べられるヨーグルトは、ここDACCでは人体実験?が何度も行われていますが(単に培養しては試食と言って食べている在住者たち…?)、マイエンザに使うとなると、いつも牛乳臭さが残り、タンパク質が腐敗した臭いがするような気がします。牛乳で培養し増やす方法をとっていますので、ここでいつも失敗しているのかもしれません。今回は、牛乳を温める温度(沸騰させない)、ヨーグルトは新鮮なものをこれまた高級スーパーで手に入れました。
- 砂糖は、昨年DACCで実施された奉仕の研修会で日本人のみなさんが持参してくださった三温糖。
- お水も、ここは鉄分が多分多い井戸水ですから、一時培養の時は飲用水を使いました。
これだけ贅沢材料なのだから!と気合を入れ、毎日何度も温度管理。消毒もほどほどにしながら、タンクも日本から持参したものを使っています。
また、結構涼しい時期のため、倉庫や屋外ではなく、人が常に見守れる場所で清潔に管理できたのもよかったかな、と。
<次の課題>
次の課題としては、納豆は大豆から納豆菌(日本から)で作り、ヨーグルトは粉のヨーグルト菌(これも日本から)から作ること。
また、砂糖も結構使いますので、東南アジアはサトウキビの産地ですから、何とか役立ててみたいと思っています。
材料作りに手間がかかり、ここで失敗を繰り返してはマイエンザを満足に活用も、普及もできませんので、無理をせず、難しいところは日本からの材料を役立て、最終的には最小限の材料で、安定したマイエンザが沢山できるようになり、アジアのまずは生活衛生に役立てることから、農作物の育成や、暑さで物が腐りやすく(ごみ!!の悪臭!)水害も多い地域の環境改善に役立てていきたいと思います。