2014年1月11日土曜日

ミャンマーでマイエンザ

2009~2011年に実施したスリランカ日本語学習&技術研修プロジェクトで、学生のための教材として始めたマイエンザ(旧えひめAI)。日本で身近な食材を材料に手作りできる環境浄化液です。その時研修生だったミャンマー人のウィンさんが地道に作り続けてくれたおかげあって、今では、カンボジアの活動拠点(DACC)でも作成、大活用中です。

正直なところ、色んな事業活動に取り組みながら、手間暇かけて行うマイエンザづくりと活用は、ついつい後回しになってしまったり、忘れてしまいたいような気持にもなってしまったりします。しかし、やはり、東南アジアで滞在活動をしていると、日本人として気になるのは「衛生」、「環境」課題です。
現地で洗剤や石けんを手に入れても質が悪く健康的でもありません。そこで、効果的で安全な日本のものを使いたくなるのですが、生活費も無駄にできません。そうした課題が浮上するたびに、やぱり「マイエンザ」だな、と言っては重い腰を上げて作る・・・ということもありました。
しかし、必需品と意識してからは、日常で当たり前に作って使うということが出来るようになり、習慣化すると、何ということもありません。カンボジア拠点では欠かせないものの一つです。

石川ハートスペースで説明会
2012年からは、アジアで実践してきた、材料まで手作りする方法(現在もヨーグルト、納豆は手作りで培養…、研修当初は天然酵母を作りドライイーストの代用にしていました)ではなく、一度日本で、日本のやり方・材料でやってみよう!と試してみると、こんなに簡単なの?!こんなに効果があるんだ!!とびっくり。
ウィンさんも日本を訪問するたびに、皆さんのご協力あって、何度かあちこちでマイエンザの紹介と実演をさせてもらえる機会を頂き、周りのボランティア仲間が関心をもってくれるようになりました。

GHS福山で曽我部先生(前中央)を招いての講習会
そして、NPOグローバルハートスペース(GHS)の福山(広島県)拠点で、継続的に作られるようになり、マイエンザ開発者の曽我部先生までお招きした講習会を開催することにもなり、更には、登録商標を利用させて頂いて積極的・捕獲的にに普及活動を行っていくとのこと!

2014年1月ミャンマーでマイエンザづくり
私達の場合は、東南アジアでの実践が、逆輸入のような形で日本に広がった感じですが、そのきっかけをスリランカの研修生が作ることができたことは、研修の成果の一つとも言え、うれしい限りです。

GHSとの協働で、日本での普及活動を東南アジアの人々の生活向上と環境改善につなげていこうと計画しています。

東南アジアでいかに材料費をかけず、品質を安定させて活用していくか、人々に使ってもらえるか!地道に、地道にマイエンザを作り、使い、紹介して参ります。
いずれ、現地の若者の雇用・収入にもつながる現地生産事業に展開し、人々の健康生活や環境衛生に役立つマイエンザが活躍してくれることを夢見て!!
2010年スリランカ研修当時マイエンザを作るウィンさん