2017年6月30日金曜日

第14期 情報提供に関わる事業会計報告

平成28年事業年度(第14期) 情報提供に関わる事業会計報告


事業/収支報告 
事業種: 機関紙発行等による社会奉仕・人道支援に関する情報提供事業 

事業期間:平成28年度 第14期/平成28/07/1~29/06/30)
事業名: ① インターネットウェブサイトによる情報提供 

               ② 賛助会員ニュースレター発行と配布

 事業内容

目的:
当団体の独自の活動指針である「ダイレクトアクション」「心繋がる国際協力」をベースに、事業活動目的、活動内容を国際協力や当団体に関心を持つ人々に分かりやすく伝える。事業会計報告はウェブサイト、会報等を通じ一般公開し、人道支援事業への理解と協力を求める


1)インターネットウェブサイトによる情報提供
http://www.cealo-ngo.org
継続してサイト運営と管理を行い、活動報告をブログで更新する
前期にて複数年契約のため、サーバー利用料は今期無し、ドメインのみ更新

ドメイン更新料 \1,760

2)賛助会員ニュースレター発行と配布
平成29年8月発行 賛助会員へ郵送、各種イベント会場等で配布
●500部A4三つ折り片面フルカラー仕上げ印刷代、コピー用紙(挟み込みあいさつ文500枚)
●発送料 200部
ニュースレター発行は、原稿・印刷・発送に関わる経費含めて、全て(3)の委託料金に含まれることになった。

3)情報提供事業業務委託
平成29年2月より、新拠点に事務局を移転し、拠点を中心とした情報発信、提供、対応に関しては、関連企業(陽月堂)に業務委託することとなった。担当は、これまで同様当団体のボランティアも対応するが、陽月堂の社員(ミャンマー人含む)が担う。

情報提供事業費 10,000x6か月

事業支出総額 \61,780

第14期 日本語学習者への教育支援

第14期 人道支援に関わる人材育成事業

事業種: 人道支援事業
事業名: 自立を目指す日本語学習者への教育支援と日本文化理解推進事業
開催日: 通年(2016年7月1日~2017年6月30日)
従業者: 20名

 事業内容:

支援対象:
  1. 当団体の支援先ミャンマーやスリランカ、カンボジアで自立と平和推進のリーダーを目指し日本語を学習する青少年
  2. 支援先国で、当団体の自立支援事業に関わり共に事業を意欲的に参画する人々
主な事業内容:
  • 教育支援は、当団体が自立人道支援の目的を達成するために、最も重要としてきた事業活動の一つである。貧困を理由に就学できなかった子ども達、或いは、困難な状況下でも熱心に学習に取り組む学生、そうした子ども達を受け入れる孤児院・教育機関、低賃金や無報酬で教育に熱心に取り組む教育者などを重点的に支援してきた。更に、これら支援の受益者の中で、他者への奉仕や村・社会の平和推進に関心をもって当団体の支援活動に積極的に関わり、当団体の一員として国際協力や人道支援活動への貢献を望む志のある青少年には、日本語学習の機会を提供してきた。
  • 本年度は、当団体の活動拠点をカンボジアから日本に移したことから、海外への訪問支援が減少したが、一方で、ミャンマーやスリランカから日本語学習者や現地で行う事業に参画する人々を主な対象として招へいし、或いは関係団体等の招聘や個人訪問で対日した関係者を対象に、日本での文化体験学習や当団体の国内社会奉仕活動、日本人との交流事業などを提供する機会を増やした。
  • 事業では主に、見学や体験学習、日本人との合宿体験や交流会等を通じて、日本の互恵、利他、感謝、勤労、尊重といった精神文化に触れてもらい、日本語学習と当団体の理念への理解を深め、それぞれに関わる事業活動に活かしてもらえるよう啓発している。
  • 今後も、当団体が目指す、支援を与え・受けるだけの関係ではなく、互いに尊重し物心ともに豊かになり真の自立が叶っていくよう、新たな拠点を活かし、その基盤となる心の学習と向上心の啓発を開発途上国の青少年に継続して提供し、自らの経済的自立のみならず、母国の平和と発展に活かせる人材の育成に努めていきたい。


京都こころ館学生交流会
1)H28.10~12月
ミャンマーから、当団体が協力し設立されたJimichi Myanmar Co,Ltd.(以下JMC)の社員を招き、NPOと企業との協働事業構築の意見交換や学習会を実施、同時に関連NPO団体との交流、奉仕活動参加、日本語学習支援等を行った。







入学式 Saw ThanWinNaingさん
2)H29.2~
ミャンマーでの人道支援事業に関わり、またJMCの社員として社会貢献企業内での活躍と貢献を目指し、日本語習得と日本文化理解を求める青年に対し、教育支援として日本語専修学校への留学学資を給付、当団体の奉仕活動に参加することを条件に拠点で居住してもらい、学習や日本での生活に関わる指導を行っている。
※この奨学金給付には、公益財団法人公益推進協会の「ダーナ・パティ基金」から受けた助成金の一部を充当した。

3)教科書提供
スリランカやミャンマー、オーストラリア(対象はスリランカ人)で、日本語学習に取り組む学生や、教育を担う私設学校に対し、日本語学習の教材を提供。要望に応じて国際郵便で発送したり、持参したり、来日者に提供するなどの支援を行っている。



N3合格報告 Sajiniさん
4)H29.6
スリランカの現地協力団体の代表者とこれまでに当団体の招へいにより来日経験のある学生ボランティアが、母国で日本語を学習し、日本語能力試験N3に合格。報告のために自費で日本の当団体拠点を訪れてくれ、交流会や奉仕活動に参加してもらい、教材や母国での支援活動に対し、支援物資を提供した。



収支報告:
(1)H28.9~12月
来日渡航費、滞在に関わる費用2
学生交流会参加、消耗品等
\355,280
\36,821
3か月滞在

合計¥372,601
(2)H29.2~
来日滞在に関わる交通・滞在費
日本語留学支援(学資奨学金)1名
\364,299
\727,000
来日渡航費、国内交通費通学等半年分
YMCA専修学校日本語学科(SawThanさん)
合計¥1,091,299
(3)教材提供
教材購入
\21,917
※EMS送料含まず
合計¥21,917
(4)教材提供
2名国内移動(東京⇔岡山)等\116,890
航空券変更、国内線
合計\116,890

第14期 ”人育て”の拠点作り

公益財団法人交易推進協会「ダーナ・パティ基金」助成金

  このブログでも皆様にご報告してまいりましたが、平成28年夏、4年間のカンボジア滞在支援を終え、活動拠点を日本に移すことになりました。CEALOグローバル・ハーモニー・ジャパンの拠点は、支援の場で現地の生活者視線で人道支援を考え、身近なところで人々に密着して支援を実践していけること、自立のための学習や技能訓練を集中して行える場の確保を願いカンボジアに設けられました。そこでは、現地の人々への支援活動だけではなく、拠点内の日常レベルの奉仕活動を通じて、改めて各自の奉仕のあり方を見つめ直し、意識を啓発することにも役立っていたと思います。そして、拠点に集まる日本人相互や支援国の人々との交流、協働や合宿を通じた実践学習の場として活用され、役割を果たしてきました。

 
平成287月から開始した日本の新拠点(岡山県倉敷市山地)の改装も、来日したミャンマーの人達と日本人ボランティアが協力し、資金的な問題もありますが、協働作業を通じて交流を図ること、関わるひとり一人に愛着をもってもらえることを目的に、できる限り手作りしています。1年経過した現在もまだ、快適にスペースを役立てて頂けるよう部屋の改装やトイレの増設など、少しずつ進めているところです。
重要なのは箱作りではなく、人育てと体験の場創りです。知恵や技術を次世代に継承し、いつまでもイキイキ奉仕できる場になることを願い、引き続き支援先からの学生や人々を受け入れ、日本人と一緒に作り上げていきたいと考えています。
 
新拠点の実現に、多くの皆様方のご協力を頂きましたが、公益財団法人公益推進協会の『ダーナ・パティ基金』より、この「人道支援・国際協力に関わる人を育てる拠点作り事業」に助成を頂くことができました。助成金は、拠点運営、家具等手作り品や改装に関わる材料費、拠点に関わる教育研修に役立てさせて頂いております。
 
拠点の運営は、これまでボランティアの手でなんとかつないできましたが、物資回収の募集や倉庫管理、支援先から引き取った物品の管理やバザー実施、事務局への問い合わせに対する対応や情報提供、拠点スペースの活用希望に対する応対等、海外事業外の活動も少なくありません。
 
そこで、当団体の対東南アジア人道支援を経て、更に活動を継続し、日本と母国の架け橋役をめざす青少年の次の受け皿として、社会起業家育成を目的に設立した「陽月堂(株)の施設内に事務局を置き、情報提供や物資回収の事業、拠点を活かした学習会等の運営を陽月堂に委託することに致しました。

  また、助成金の一部は、人道支援や国際協力に関わる人を育てる教育事業として、日本語の習得と日本文化の理解を求め留学を希望していたミャンマー人、ガッツ君(Saw Than Win Naing)の学資奨学金に充当させて頂きました。

収支報告:
人道支援・国際協力事業の人を育てる拠点づくり事業
【収入】
【支出】
ダーナ・パティ基金助成
拠点運営費
 家賃2月~月30,000x6ヶ月
   ②
事業運営管理 月20,000x6
備品、家具など材料費
(7~9月ミャンマ ー農産業事業来日事業に充当
教育支援事業
 
奨学金給付者1名(学費実費)
   ②
渡航滞在費,通学定期,教材等
 教材、来日滞在支援
\2,000,000


\180,000
\120,000
\111,254


\727,000
\364,299
\116,890
合計
¥2,00,000
\1,619,443
                                                     次期繰越残高  \380,557