2014年1月29日水曜日

マイエンザ!!大成功♪(カンボジアDAC編)

マイエンザの10L一時培養が上手くいき、100Lに二次培養で挑戦!
10日がかりでしたが、日本やあちこちでこれまで作らせて頂いた中で一番のできでした。

匂いもさわやか、マイエンザ臭さがほとんどなく、きれいな色をしています。
さっぱりしすぎているので、効き目がどうかと思いましたが、抜群です!

ちょうど、DACでセキュリティーのために、(将来の・・・)犬を飼い始めましたが、まだ子犬のため、夜は建物の中に入れます。そこで早速、糞の始末やら、動物の臭いに大活躍してくれています。

今回は、電機や設備、環境・人員ともども、ほどほどに整った状態のDACCでの作成でしたので、うまく管理もできたと思います。

<電気設備>

写真右側に見えるのは、停電時用のバッテリー。このところ、クーラーを使わないでもよい時期なのか、停電がほとんどないここシェムリアップですが、停電時には自家用発電機と共にDACC拠点では役立っています。
今回は、マイエンザ仕込みにこのバッテリーを使い、日本から持参した温度調整のためのサーモ(水槽用)が使えるように、変圧器を通した電源を使いました。これで安定した電気で安定温度を保てる環境がばっちり。

<材料>


  • 納豆:カンボジアでは高級(?!)スーパーで納豆が手に入ります。
  • ドライイースト:日本の業務用と全く同じものがミャンマーのこれまた高級スーパーで、日本の最低価格より150円ぐらい安く手に入りましたのでウキウキして購入しとっておいたものを使いました。
  • ヨーグルト:これが問題です…。十分おいしく食べられるヨーグルトは、ここDACCでは人体実験?が何度も行われていますが(単に培養しては試食と言って食べている在住者たち…?)、マイエンザに使うとなると、いつも牛乳臭さが残り、タンパク質が腐敗した臭いがするような気がします。牛乳で培養し増やす方法をとっていますので、ここでいつも失敗しているのかもしれません。今回は、牛乳を温める温度(沸騰させない)、ヨーグルトは新鮮なものをこれまた高級スーパーで手に入れました。
  • 砂糖は、昨年DACCで実施された奉仕の研修会で日本人のみなさんが持参してくださった三温糖。
  • お水も、ここは鉄分が多分多い井戸水ですから、一時培養の時は飲用水を使いました。


これだけ贅沢材料なのだから!と気合を入れ、毎日何度も温度管理。消毒もほどほどにしながら、タンクも日本から持参したものを使っています。
また、結構涼しい時期のため、倉庫や屋外ではなく、人が常に見守れる場所で清潔に管理できたのもよかったかな、と。

<次の課題>

次の課題としては、納豆は大豆から納豆菌(日本から)で作り、ヨーグルトは粉のヨーグルト菌(これも日本から)から作ること。

また、砂糖も結構使いますので、東南アジアはサトウキビの産地ですから、何とか役立ててみたいと思っています。

材料作りに手間がかかり、ここで失敗を繰り返してはマイエンザを満足に活用も、普及もできませんので、無理をせず、難しいところは日本からの材料を役立て、最終的には最小限の材料で、安定したマイエンザが沢山できるようになり、アジアのまずは生活衛生に役立てることから、農作物の育成や、暑さで物が腐りやすく(ごみ!!の悪臭!)水害も多い地域の環境改善に役立てていきたいと思います。





車いす大集合!

昨年秋の「車いすをスリランカに送ろう!」提案から、都内の医療機関に勤務する仲間より朗報♪が!買い替えに伴って不要になった車いす10台を引き取らせて頂けることになりました!

病院でも点検をしてくださり、更に場所を保管場所に移して後、汚れや傷みを確認して下さるとのことです。実は、たくさん手に入りそうだという話はずいぶん前から頂いていたのですが、問題は「一時保管」と「移動」「運搬」です。。

日本のものはコンパクトで軽いといっても車いす1台は10数キロあると思います。またかさばるものでもあるし、空輸をしようものなら高額になってしまいますので、ひとまずは保管。。。

しかし、なかなかこの大荷物を預かれるところはありません。拠点倉庫もさすがに車いすは保管できてもせいぜい2~3台。しかし、入れてしまえば他のものがはいらない、ということになります。

あちこちに呼びかけ、都内近郊で預かってくれるところはないかと探したところ、ありがたいことに神奈川県でみつかり一安心。移動も簡単には行きませんが、大きな車になんとか乗せて10代無事運べたそうです。


実は、北海道でも1台だけど、とか、うちにもあるけれど、というお声掛けは頂いてますが、上記のような問題点がありなかなか進んでおりません。

できれば!今年中にスリランカ人道支援参加ボランティアを募り、みんなで持参!しないと考えています。

実は、このニュースが届く前日、ちょうどスリランカとSkypeでビデオ会話を久しぶりにしたところで、車いすの話をしていたところでした。

ひとつひとつが形になって、次のひとつにまたつなげていきたい。笑顔から笑顔へ…。

みなさん!スリランカへ一緒に行きませんか~!?


スリランカの車いすプロジェクトについては、こちらもご参照下さい。

2014年1月11日土曜日

新♪日本語研修事業スタート

2009年日本語学習&技術研修プログラムをスタートしてはや4年。その最中は、研修生もさることながら、教え役を担った日本人ボランティアも大変!”泥まみれ”のような研修でした。また、あれだけ無我夢中でやったけれど、果たしてどれだけの事ができたのだろうか…、そんな疑問と闘うことも今だ頭をよぎります。

スリランカ研修中のティンティンさん(右)
しかし、やってよかった♪と思うことももちろん沢山あります。その一つが、研修に参加したティンティンさんが、自宅で日本語の塾を始めたこと。ミャンマーの大学で日本語を4年学んだ彼女は、スリランカ研修にはフル参加ではありませんでしたが、2年に渡り1か月ずつ参加。当団体の現地スタッフとして縫製プロジェクトを長年担当してもいます。日本語を全く知らない孤児院からの学生達に、「あいうえお」から日本語を教えてくれたのも彼女でした。

教え子を連れてボランティア参加するティンティンさん
そのティンティンさんが、2013年5月から塾を開始し、年末には「Mirai Japanese School」と看板を挙げて本格的に取り組んで頑張っています。これは、当団体の事業活動の「お手伝い」ではなく、全く彼女個人の意思と努力で事業を立ち上げ実施していること。カンボジアの活動拠点DACCに1年駐在し、いろいろ考えた末に自分で実践したことはとても嬉しい事です。



現在も、ミャンマー国内での縫製プロジェクトサポートを継続しながらも、日本語学習を希望する学生達に日本語を教えています。2013年12月のミャンマー訪問時には、その学生の中でボランティア希望を募り、日本人ボランティアの手伝いもしてくれました。

塾では裕福ではない家庭の子ども達が大学進学を目指し、将来を夢見て日本語を学んでいるとのこと。わずかな学費を受け取りながら塾を運営しているティンティンさんを応援したいと考え、Mirai Schoolの学生を対象に、1週間だけ日本語ネイティブと合宿する研修を行う計画をたてました。

詳細は『日本語1週間寺子屋プログラム』の概要をご覧ください。

ミャンマーでマイエンザ

2009~2011年に実施したスリランカ日本語学習&技術研修プロジェクトで、学生のための教材として始めたマイエンザ(旧えひめAI)。日本で身近な食材を材料に手作りできる環境浄化液です。その時研修生だったミャンマー人のウィンさんが地道に作り続けてくれたおかげあって、今では、カンボジアの活動拠点(DACC)でも作成、大活用中です。

正直なところ、色んな事業活動に取り組みながら、手間暇かけて行うマイエンザづくりと活用は、ついつい後回しになってしまったり、忘れてしまいたいような気持にもなってしまったりします。しかし、やはり、東南アジアで滞在活動をしていると、日本人として気になるのは「衛生」、「環境」課題です。
現地で洗剤や石けんを手に入れても質が悪く健康的でもありません。そこで、効果的で安全な日本のものを使いたくなるのですが、生活費も無駄にできません。そうした課題が浮上するたびに、やぱり「マイエンザ」だな、と言っては重い腰を上げて作る・・・ということもありました。
しかし、必需品と意識してからは、日常で当たり前に作って使うということが出来るようになり、習慣化すると、何ということもありません。カンボジア拠点では欠かせないものの一つです。

石川ハートスペースで説明会
2012年からは、アジアで実践してきた、材料まで手作りする方法(現在もヨーグルト、納豆は手作りで培養…、研修当初は天然酵母を作りドライイーストの代用にしていました)ではなく、一度日本で、日本のやり方・材料でやってみよう!と試してみると、こんなに簡単なの?!こんなに効果があるんだ!!とびっくり。
ウィンさんも日本を訪問するたびに、皆さんのご協力あって、何度かあちこちでマイエンザの紹介と実演をさせてもらえる機会を頂き、周りのボランティア仲間が関心をもってくれるようになりました。

GHS福山で曽我部先生(前中央)を招いての講習会
そして、NPOグローバルハートスペース(GHS)の福山(広島県)拠点で、継続的に作られるようになり、マイエンザ開発者の曽我部先生までお招きした講習会を開催することにもなり、更には、登録商標を利用させて頂いて積極的・捕獲的にに普及活動を行っていくとのこと!

2014年1月ミャンマーでマイエンザづくり
私達の場合は、東南アジアでの実践が、逆輸入のような形で日本に広がった感じですが、そのきっかけをスリランカの研修生が作ることができたことは、研修の成果の一つとも言え、うれしい限りです。

GHSとの協働で、日本での普及活動を東南アジアの人々の生活向上と環境改善につなげていこうと計画しています。

東南アジアでいかに材料費をかけず、品質を安定させて活用していくか、人々に使ってもらえるか!地道に、地道にマイエンザを作り、使い、紹介して参ります。
いずれ、現地の若者の雇用・収入にもつながる現地生産事業に展開し、人々の健康生活や環境衛生に役立つマイエンザが活躍してくれることを夢見て!!
2010年スリランカ研修当時マイエンザを作るウィンさん